多重円板型脱水機

多重円板型脱水機の原理

多重円板型脱水機
引用元HP:栗田工業株式会社公式HP
https://kcr.kurita.co.jp/wtschool/048.html

薄い円板とスペーサーを組み合わせて並べた筒状のろ体を上下に複数配置し、一定方向に回転させ、汚泥を搬送する間に脱水を行います。

通過時に重力が作用して水が落ち、脱水された汚泥は脱水ケーキとなって排出。幅広のろ体を用いるため、大きなろ過面積を確保できます。圧力や真空を必要としない、省エネルギー型の脱水機です。

多重円板型脱水機のメリット

重力と圧搾による脱水原理のため、振動や騒音、臭気がほとんどありません。加圧や真空を必要としないため、省エネルギーで運用できます。目詰まりしにくいろ体を採用しているので、洗浄水は少量で済みます。

多重円板型脱水機のデメリット

汚泥の性状によって、凝集剤の組み合わせなどを調整する必要があります。
装置出入口のろ過体の回転速度を、汚泥によって調整しなければなりません。ろ体からにじみ出る汚泥の洗浄が必要です。

多重円板型脱水機の製品例

汚泥脱水ユニットMVP 300U(ジャステック)

MVP
引用元HP:ジャステック株式会社公式HP
https://justec.co.jp/MVP
脱水方式 多重円盤型
処理能力 300リットル/h
想定濃度 0.8~2.0%(生物処理汚泥の場合)
ケーキ含水率 85%
サイズ 1,500mm(W)×1,200mm(D)×1,400mm(H)
消費電力 1.24KW
要メンテナンス項目 目視による点検、センサー部分の清掃、薬品の補充

汚泥脱水機と粉末自動溶解機が1つになっている装置です。

無機分・油分・繊維分などを含む汚泥でも搬送能力が低下しない独自のSPATONテクノロジーを採用しています。市販の物置きに設置できるコンパクトなサイズです。

公式HPでMVP300Uに
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JD-500(鶴見製作所)

JD-500・鶴見製作所
引用元HP:株式会社 鶴見製作所公式HP
https://www.tsurumipump.co.jp/products/industrial/Water_Treatment_Equipment/Dehydration/JD.php
脱水方式 多重円盤型
処理能力 12~40kgDS/h
想定濃度 記載なし
ケーキ含水率 記載なし
サイズ 2,207mm(W)×1,035mm(D)×1,827mm(H)
消費電力 1.65KW
要メンテナンス項目 記載なし

重力によるろ過と圧搾によって脱水する省エネルギーな機械です。ワンタッチ操作で自動運転でき、オプションの高分子凝集剤溶解装置を使うと連続運転できます。

半密閉構造の本体のため、振動も少なく低騒音で、臭気拡散の心配もありません。

公式HPでJD500に
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PD-250Ⅱ(株式会社IHI回転機械エンジニアリング)

PD-250Ⅱ・IHI
引用元HP:株式会社 IHI公式HP
https://www.ihi.co.jp/separator/products/other/enban.html
脱水方式 多重円盤型
処理能力 1.0~1.5㎥/日
想定濃度 記載なし
ケーキ含水率 記載なし
サイズ 1,035㎜(W)×2,647㎜(D)×1,845㎜(V)
消費電力 0.4kW(動力装置)
要メンテナンス項目 記載なし

含油排水の脱水も可能な装置です。IHIの長年の技術研究のもと開発され、1台で大量の汚泥処理が期待できます。 また、新型の濾体により動力が低減し、省エネに大きく貢献します。

公式HPでPD-250Ⅱに
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※選定基準:Google「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー上位20社のうち、
下記2項を満たす3社を選定(2023年2月現在)
・多重円板型脱水機を取り扱っている
・アフターフォローについて記載がある

アフターサポート・メンテナンス項目も要チェック

機械構造がシンプルなので、メンテナンスしやすい造りになっています。超低速回転で、汚泥が飛んで付着しにくいため、日常メンテナンスは簡単です。汚泥脱水機の出張デモや、有償で貸し出しを行っている会社もあります。

このサイトでは、アフターフォローが行き届いた3メーカーを紹介しています。汚泥脱水機選びの参考にしてみてください。

アフターフォローが行き届いている
汚泥脱水機メーカー3選

メーカーの点検が行き届く!
安心して使い続けられる汚泥脱水機3選

汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。

※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある