スクリュープレス型汚泥脱水機

スクリュープレス型汚泥脱水機の原理

スクリュープレス型汚泥脱水機
引用元HP:栗田工業株式会社公式HP
https://kcr.kurita.co.jp/wtschool/050.html

スクリュープレス型汚泥脱水機とは、円筒状のスクリーンとスクリューの間で、汚泥の脱水を行う脱水方法です。汚泥はスクリューの回転によって、スクリューとスクリーンの間を搬送されます。

徐々に狭くなる空間で、羽根の押出しによる圧搾力と回転のせん断力で脱水します。ろ液は円筒スクリーンから機外に排出され、汚泥は脱水ケーキとなって排出されます。

スクリュープレス型汚泥脱水機のメリット

機械が自動で洗浄するため、目詰まりしにくく、有機性汚泥に適しています。低速回転のため、騒音や振動がほとんどなく、電力費用の低減が可能です。構成部品が少ないので交換部品も少なく、消耗品やメンテナンスコストも抑えられます

スクリュープレス型汚泥脱水機のデメリット

スクリューの羽根による圧搾力とせん断力で脱水するので、スクリュー羽根間の汚泥充填度が低くなると脱水力が低下します。汚泥の性状に合わせた凝集剤の選定や注入率、スクリューの回転数などの調整が必要です。

スクリュープレス型汚泥脱水機の製品例

NS-15C(柳河エンジニアリング)

NS-15C・柳河エンジニアリング
引用元HP:柳河エンジニアリング株式会社公式HP
https://www.yanagawa-eng.co.jp/page.php?id=14
脱水方式 スクリュープレス型
処理能力 15~20kgDS/h
想定濃度 記載なし
ケーキ含水率 記載なし
サイズ 1,250mm(W)×1,736mm(D)×1,916mm(H)
消費電力 0.55KW
要メンテナンス項目 記載なし

低濃度汚泥から、余剰汚泥、凝集沈殿汚泥、浮上分離スカムなど幅広く対応できます。

濃縮部と脱水部を分離することで、それぞれの効果を最大限発揮し、短時間での分離と高性能な脱水を実現。小型でシンプルな構造ながら高性能な脱水機です。

ES-051(アムコン)

脱水方式 スクリュープレス型
処理能力 ~1kgDS/h(~0.1立方メートル/h)
想定濃度 上限なし(流動性があるものに限る)
ケーキ含水率 85%以下
サイズ 1,095mm(W)×705mm(D)×760mm(H)
消費電力 0.2KW
要メンテナンス項目 週に1回程度脱水ケーキを処分し、ポリマーを補充

独自開発のヴァルートテクノロジーを搭載。ろ過体をセルフクリーニングするため、目詰まりしません

油分の多い含油汚泥から、低濃度汚泥まで対応できます。浄化槽の汚泥処理やクリーニング工場、車両整備工場などに適した装置です。

アフターサポート・メンテナンス項目も要チェック

目詰まりしないセルフクリーニング機構を備え、消耗品が少ないシンプルな構造の装置であることから、日常のメンテナンスが簡単にできる製品がほとんどです。年1回の定期点検(会社によっては有料)の実施や、製品を2年間保証しているメーカーもあります。アフターサポートやメンテナンスの対応についても確認することをおすすめします。

アフターフォローが行き届いている
汚泥脱水機メーカー3選

メーカーの点検が行き届く!
安心して使い続けられる汚泥脱水機3選

汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。

※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある