処理能力で選ぶ

汚泥脱水機の処理能力はまちまち

汚泥脱水機は、メーカーごとに様々な工夫をしているため、同じ容量の機械でも処理能力が異なります。自社で処理したい1日の汚泥量を把握し、その量を処理できる脱水機を選ぶことが大切です。

処理量に合った製品を選ぶことで無駄な部品を省き、価格やメンテナンス費用の低減にもつながります。

施設規模で考える処理能力の目安

小規模工場

1日の汚泥処理量が5立方メートル程度の小規模な工場であれば、各メーカーの最も小型の製品の中から選ぶといいでしょう。

小型であっても性能は十分備えており、スクリュープレスやベルトプレス、多重円盤型、フィルタープレスなど様々な処理方式の機械があります。処理能力が3~5kgDS/h前後のものであれば、十分処理できます。

中規模工場

1日の汚泥処理量が10立方メートル程度発生するような中規模な工場では、小規模工場向けより少し大型の機械で、処理能力が12kgDS/h前後のものを選びましょう。

スクリュープレスはシンプルな構造でメンテナンス費用が抑えられ、含水率を低くしたい場合はフィルタープレス、丈夫で手間がかからない多重円盤型がおすすめです。

それ以上の公共施設など

1日の処理量が10立方メートルを超える下水処理場など大規模な施設での処理には、40kgDS/hや、60kgDS/hくらいの処理能力が必要です。汚泥脱水機も大型に分類されるものの中から選ぶことになります。

なお、1日10立方メートルを超える処理をする場合は届出をして、設置や使用などの許可を受ける必要があります。

処理量に関わらず、メンテナンスコストは重視すべき

汚泥脱水機は処理量の大小に関わらず、長く使い続けることになる機械なので、機械本体の価格だけでなく、メンテナンスコストにも注目しましょう。

消耗して交換する部品、凝集剤の費用、定期点検の費用など、運用していく中でどのような費用がかかるのか、事前に確認しておくことが大切です。安く機械を購入できても、維持運用の費用が高くなることがあります。

無理なくコスト削減
小規模工場向けの汚泥脱水機を見る

メーカーの点検が行き届く!
安心して使い続けられる汚泥脱水機3選

汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。

※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある