製薬工場での導入事例

製薬工場での汚泥処理の課題・悩み

製薬工場から排出する汚泥には、金属くずやガラスくず、廃プラスチックなどを含むことがあります。廃棄物として処理することはもちろん、引火性廃油やジオキサン含有廃液にあたる場合は、特別管理産業廃棄物となり、さらに慎重な処理が求められます。

NSC型(柳河エンジニアリング)の導入事例

製薬工場での導入事例
引用元:柳河エンジニアリング株式会社公式HP(https://www.yanagawa-eng.co.jp/page.php?id=199)

NSC型とは

小型ながら処理能力は高く、低濃度から高濃度の汚泥まで処理できます。従来型より消耗部品を削減し、交換作業を簡単にしました。補機類の見直しによりコンパクト化したため、消費電力が減少し、設置場所にも困りません。

NSC型導入前後の状況

既設脱水機では、定期的なフィルター・ろ材交換に多額の費用が発生していました。導入後は、凝集剤の処方を見直し薬品代は増えましたが、脱水ケーキ含水率の低減により処理量が減少し、トータルではコスト削減につながっています。

MVP-300KYW(ジャステック)

MVP-300KYW

MVP-300KYW

脱水機と2つの薬液溶解設備がセットになったオールインワンの汚泥脱水機。汚泥処理に必要な脱水のみならず、薬液溶解も同時にできるため、手間がかからず初心者向きの製品です。

MVP-300KYW導入前後の状況

生物処理の余剰汚泥でしたが、VTSが59.7%と低く粘性の高い汚泥でした。フィルタープレスでは処理が困難だったことからSPATON脱水機へ更新しました。

ECシリーズ(アムコン)

ECシリーズ(アムコン)
引用元:アムコン株式会社公式HP(https://www.amcon.co.jp/products/volute/gs_ec_es/#ec)

ECシリーズとは

脱水しながらろ過体をセルフクリーニングするため、目詰まりせず洗浄水は不要、安定して連続脱水できます。簡単に操作でき、見やすい表示で機械の状況把握がしやすくなっています。各種センサーによる24時間全自動無人運転が可能です。

ECシリーズ導入前後の状況

ヨウ素などを扱う化学品メーカーで、ベルトプレス脱水機で処理を行い、メンテナンスと見回りに時間と労力がかかることが問題でした。導入後は、目詰まりしない構造とセルフクリーニング機能によって、見回りが不要になり問題が解決しました。

汚泥脱水機で注目すべきは、導入後

脱水機を導入して汚泥を減容化すると、廃棄物処理費用が削減でき、効率化やコスト低減につながりますが、脱水機の運用に手間がかかっては元も子もありません。自動でクリーニングする機能を備えるなど、手間がかからない脱水機を選ぶことが大切です。

無理なくコスト削減
小規模工場向けの汚泥脱水機を見る

メーカーの点検が行き届く!
安心して使い続けられる汚泥脱水機3選

汚泥脱水機は、使用状況に応じて適切な製品選びをすることで、より効果的なコスト削減につなげることができます。 フォロー体制の整った3メーカーの小規模工場向け製品を、使用状況別におすすめしてご紹介します。

※選出基準:Googleで「汚泥脱水機」で検索して表示された汚泥脱水機メーカー13社のうち、下記2項目を満たす3社を選定(2022年1月時点)。
・官公庁向けでなく小規模工場用の製品を製造している
・詳細な製品スペックや運用時のアフターフォローについて記載がある